犬の食道炎は、異物の誤食、胃液の逆流、食事の腐敗、細菌やウイルス感染などが原因で起こります。

主に先端の尖った金属片、プラスチック、鶏や魚の骨などを飲み込んで傷付ける事が多く、最初のうちは軽い咽頭炎や喉頭炎であっても、食道全体に炎症が広がっていきます。

まれに胃炎などの嘔吐を繰り返す事で食道を傷付け、食道炎を引き起こす事もあります。

犬が食道炎になると、食物が飲み込めなくなり、よだれが異常に多くなります。

軽度の食道炎の場合は2～3日の間食事を控え、重度の食道炎の場合は治療に時間がかかるため、胃へ直接チューブを通す強制給餌によって食道にかかる刺激を避ける必要があります。

通常はお薬で炎症を抑えながら回復を待ちますが、食道が異常に狭くなる食道狭窄を起こしている場合には、外科手術が必要になる事もあります。

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